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ロシアの卵かけ幼女(下痢気味)

ブーン系とか、小説とか、いっぱい書きたいです。

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( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです

2009-08-09
( ^ω^)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/09(日) 00:03:27.30 ID:Vep5HPnrP
始開下投

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/09(日) 00:04:14.71 ID:ZOImm9+v0
ろしく早


(編注・酉はありませんが、私が総合に投下したものです)

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/09(日) 00:04:59.31 ID:Vep5HPnrP
蝉の合唱が朝の到来を告げた。
じーくじーくみんみんみんじゅわじゅわつくつくぼおしりんりんりん。
そうか、八月か。
僕はのそりとソファから起き上がり、付け放していたクーラーを切り、カーテンを開けた。
おっと、いけない、タオルケットを畳まなきゃ。
くあ、と欠伸を一つ。
たどたどしくキッチンへ向かう。
つんとした、プールからあがった時の匂いが、鼻の中に感じられた。
……何をしようとしたんだっけ。
少しだけどうでもよくなり、リモコンでテレビを点ける。
箱の中には有名な司会者が映っていた。
ああ、そうだ、卵焼きを作ろうとしていたんだ。
そう思うと、いきなり、ちりりりと、目覚まし時計が鳴り響いた。
慌てて反響する二つのベルの間にあるボタンを押す。
違和を感じた。
そうだ。
僕は卵焼きを作ろうとは思っていなかった。
目玉焼きを作ろうと、そしてご飯も炊いていた。
しかし、どうしようかしらん。
今思い付いた卵焼きを作るか、先から思考にあった目玉焼きを作るか。
幾度か、その言葉を反芻する。
とす、と音。
振り向くと、猫がいた。
にあ、と鳴き、寝起きであることをアピールしていた。
そうだなあ。
僕は、結局、スクランブルエッグを選んだ。
それと、二枚、ベーコンをこんがりに焼いた。
猫用ミルクをじじに差し出す。
うにあと可愛く鳴き、僕の手をぺろぺろと舐めた後、ようやく銀のボウルに気付き、ミルクを味わい始めた。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/09(日) 00:06:21.99 ID:Vep5HPnrP
頭を撫でてやった。
餌がないことを思い出し、倉庫に向かう。
やはり扉は開かない。
僕は諦めた。
茶碗一杯のご飯、盛り付けられたスクランブルエッグとベーコン、
パック入りをチンしたコーンスープ、作り置きのシーザーサラダ。

( ・∀・)「いただきます」

思考実験。
僕がどのようにして動くか。
お偉いさんたちは、それを見て、一喜一憂する。
見た目も何も、君たちとは変わらないのに。
君たちだって、二次元平面上世界下で、三次元存在だと思考されているだけかも
しれない。
プログラムには抗えない。
どうだろう、仕草の一つ一つが、上位存在の意のままなのだ。
恐ろしいなあ。
でも、それは本心なのだろうか。
思想まで変化するのだろうか。
プログラミングされた情報が単純であれ、生を見せ、死を魅せれば、魂の存在を知るという。
宗教的概念は、つまり、存在をなさない存在なのだ。
僕はどうだろう。
分からない、というのも。
一つの結末のような気もする。

――――( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです

66 名前:( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです [] 投稿日:2009/08/09(日) 00:07:53.52 ID:Vep5HPnrP
「十五年振りに揃った3年C組に、かんぱーい!」

僕は居酒屋『ないないばあ』にいた。
手紙がポストに入っていた。
その、中学の同窓会を告げる紙には、出席に丸を付け、送り返した。
どれほどの時間が経っただろうか。
男友達とも、女友達とも、そして昔は話をしたこともなかった人とも。
喋った。
騒ぎ立てて芸をする者もいれば、格好で品定めを決め込む者、昔と変わらない他愛もない話をする者。
久しくここには来ていなかったので、呑むということのよさと、そして学生時代を思い出す。
懐かしい、ではないな。何か、胸にくるものがあった。
歳をとったな、と感じる。
昔は嫌いだった奴でも、今はどうでもいい。
僕の心が変わったのかな。
どうでもいいと思うようになったのか、どうでもいいと思えるようになったのか。

「そういえば、内藤って何の仕事しているんだっけ」

ドクオだか、ショボンだか、若しくは別の誰かが訊いてくる。
酔っているのかな、僕は答えた。

( ^ω^)「機械生理学を研究しているお」

どわ、と波。
先ほどまで見向きもしなかった者にまで、驚愕の波が広がる。
ざわつく。
ざわつくな。
みんなが訊いてくる。

67 名前:( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです [] 投稿日:2009/08/09(日) 00:08:43.80 ID:Vep5HPnrP
「機械生理学ってことは、第二人生論とかも扱っているんだよな?」
「どういう動機で始めたの?」
「やっぱり研究とかって儲かるの?」
「こっちは適当にサラリーマンして飲んだくれてるってえのによ」
「じゃあ、何だ、中学ん時と違ってエリート様か?」

前世紀、脳細胞が人間の死だと考えられた。
しかし、そんなものはやはり過去の遺産であり、現世紀ではその考えは改められた。
まず、前世紀であること以前に、その理論は穴だらけだった。
脳細胞に死を与えるのであれば、一瞬前の自分と現在の自分は別人なのだ。
それはおかしいだろう。
もっと極論を言うと、生まれた時と死ぬ前では別人なのか、ということだ。
どう足掻こうが、八十年も生きれば細胞は全て移り変わる。
では、死とは何か。
数十年前、本名間・天馬両博士が、立て続けに第二人生論を発表した。
当時の論文は粗方読んだが、中々どうして、きっとあの時にこの議論がなされていなければ、現在でも前世紀のままだっただろう。
本当に、両氏は偉大だと思うし、尊敬し、敬愛している。
僕は二人と同じ土俵に立てることを誇りに思う。
機械生理学とは、その延長である。
嫌な言い方をすればお零れ、それが嫌なら二人の手伝い。
そう考えると、僕は嬉しくなる。
両氏が出した結論は、脳、つまり人間が活動を停止しても、それが死ではないと、そこまでだった。
しかし、僕はもう一歩踏み出した。
どうにかして、永遠の命を生み出せないか。
確かに、それは夢の中の机上の空論だ。
現実でそんなことをすれば、食糧危機が起こってしまう。
それに、いくら永遠とは言え、不老不死ではないのだ。
しかも、人間は絶対に肉欲には勝てない。
やがて戦争が起こり、人類は死滅し、いずれ循環が繰り返されるだろう

68 名前:( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです [] 投稿日:2009/08/09(日) 00:09:32.31 ID:Vep5HPnrP
理想論を引き合いに出すのはよくない。
だから、僕はもっと現実的で実現可能なものを考えた。
箱庭論だ。
我々は思考を四次元に任せ、言葉や文字、時には映像として、つまり三次元に変化させ、コミュニケーションを図る。
ならば、と僕は考えた。
その更に先、最果ての二次元へ変換出来ないだろうか。
つまり、人間をプログラムとして生かそうとした。
二次元と言うよりは、もっと言うと、一次元とも言いかえられるかもしれないが。
そして、僕は三次元――四次元存在である人間を、どのように二次元――一次元存在に還すか思考する。
そこで僕が提案したのが、人工知能だ。
人生を人工知能に預ける。
そう言うと、いかにもチープだと思うが、違う。
そこで争うのであれば、既に四次元存在の死を知覚せず、意識のみを扱うという、この理論自体を打ち砕かねばならない。
肉体の死は起こり得る、つまり、死はあるのだ。
ただ、死後の世界を、現実のように魅せるだけ。
しかし、誰も反論しない。
当り前だ。
両氏に刃向って勝てる算段など、万に一つ、億に一つも有り得ないのだから。
だから承諾する。
前世紀の、肉体の死こそ死であるという概念は、既に存在しない。
思考実験として、最近、僕は人工知能の機能テストをしている。
僕は信じていないわけではないが、せめて、少しでも生きたいな、と思うから。
それに、これが真実であるならば、学者を生き永らえさせ、世界を創ることが出来るし、探究者の夢である、世界の往く果てが展望出来る。
夢物語だが、僕はそれを現実にしたい。

69 名前:( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです [] 投稿日:2009/08/09(日) 00:11:48.59 ID:Vep5HPnrP
数時間が経った。
僕は簡単に研究などの説明をしたり、それから元のように、友達や、そうでない人と話をした。
何だか、疲れてしまった。
しかし、その疲れた感覚も、学生時代のそれと同様だった。

委員長――鬱田ヒーさんの号令で、今回の会合はお開きとなった。
また、飲みに行きたい人は二次会だッ! ドクオッ、行くぞッ! とも言い、僕はやはり帰ることにした。
研究の羽休めになったし、飲み会に参加出来、そして旧友と語らうことも出来た。
最近では、非常に有意義な日だったと思える。
年甲斐もなく数日前からわくわくして。
童心に帰ったような気持ちになれて、鬱田ヒーさんに感謝の念を捧げた。

僕は小説を書いている。
今や前世紀の産物である、携帯小説。
仕事片手間に、少しの開き時間に、退屈紛れに出来ると思い、始めた。
これが中々面白く、ついつい書いてしまうものだ。
僕には何もない、機械生理学と携帯小説しかなかった。

「おい。内藤、だよな」

丁度、ロマラン座の前で呼び止められた。
僕は、まだこの映画館は潰れていなかったんだ、と感傷に浸った。
ふいと振り向くと、髪の長い女性が立っていた。
ああ、名前は、菱岸――

71 名前:( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです [] 投稿日:2009/08/09(日) 00:14:22.22 ID:Vep5HPnrP
川 ゚ -゚)「菱岸だ。菱岸、クー。覚えているか?」

菱岸クー。
名前を言われ、思い出した。
影が薄いわけではないがさして目立たなかった、しかし男癖は悪いという。

( ^ω^)「ああ、菱岸さんですか。どうしたんですかお?」

言われなくとも、大体は分かる。
どうせ機械生理学についてだ。

川 ゚ -゚)「いや、な。二人で二次会でもどうだ?」

やっぱりそうだ。
これだから。
これだから、僕は――

( ^ω^)「別に、構いませんお」

居酒屋『先斗歩乱』に入る。
深夜だというのに、活気があった。
入店するや否や、僕はそそくさと厠に駆ける。
携帯電話の電話帳から、袋小路ギコの名を探す。

(,,゚Д゚)『ういーす、もしもし?』

( ^ω^)「おう、ギコかお」

電話の向こうは騒がしい。
きっと、しぃさんと一緒に二次会に参加したのだろう。

72 名前:( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです [] 投稿日:2009/08/09(日) 00:16:13.81 ID:Vep5HPnrP
( ^ω^)「ちょっと訊きたいことがあってお」

(,,゚Д゚)『ん、分かった。何だ?』

言葉が発された後、ノイズが混じる。
数瞬後、電話の主が変わる。

(*゚ー゚)『おいーっちゅ。あんた誰ぇ? ギコたんのセフレ? 浮気相手? うっひゃっひゃあー』

すぐに分かった。
すっかり出来上がっているが、ギコの彼女の、岬峠しぃさんだ。
この際しぃさんでもいいか。

( ^ω^)「少し訊きたいことがあってですお。
       菱岸さんって、旦那さんとか彼氏さんとか、いますかお?」

空気が凍る。
実際、電話なので分からないが、背筋が凍った。
しぃさんの口調にも重みが掛かる。

(*゚ー゚)『……ええ、既婚よ。言いたいことは分かるわ。彼女、今日だって、色んな人から電話番号なんかを聞き出していたし。
     あなたの置かれている状況も想定出来る。恥ずかしながら、私も興味があるしね』

( ^ω^)「やっぱり、ですかお」

(*゚ー゚)『ま、自分で頑張りなさいな。
     んじゃ、私はギコたんとセックスしてくっからー! ばいばーい、おならぷー!』

自分には関係ないと踏み、電話を切るしぃさん。
少しギコに同情した。

73 名前:( ^ω^)ブーンは携帯小説を書くようです [] 投稿日:2009/08/09(日) 00:17:24.81 ID:Vep5HPnrP
旦那というのは、多分ジョルジョだ。
凹良ジョルジュ。
こいつはこいつで女癖が悪い。
確かに、成程と思える。

少し飲んだ挙句、僕たちは居酒屋を去った。
菱岸――いや、凹良さんが手を引っ張ってくる。
軒並みラブホテルが並ぶこの光景は、一種爽快感を味わえた。

結論から言うと。
僕は凹良さんを抱いた。
離婚だけはしてほしくないな、と、何故か思った。
明日から、僕はいつもどおり、何もなかったかのように過ごすんだ。
そう考えると、くすくすと笑ってしまった。

――次の日から、僕は携帯小説を書かなくなった。
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